もしあなたが、久しぶりにゲームボーイで遊びたいと考えていたり、レトロゲームを趣味として楽しみたいと考えているのならば、ゲームボーイアドバンスSPはとてもいい選択肢になるゲーム機です。優れた現代のゲーム機や、カスタムされたレトロゲーム機などには及びませんが、何も手を加えなくてもそれなりに遊べるのがSPのいいところ。
ゲームボーイアドバンスSPとは？
2003年2月14日に発売された、ゲームボーイアドバンスの上位互換モデル。今でいう、新型Switchのようなもの。充電式のバッテリーとフロントライトを搭載した液晶画面、折りたたむ事ができてコンパクトなことが特徴です。
ゲームボーイシリーズとアドバンスシリーズのゲーム全てに対応しており、アドバンスの周辺機器との互換性も強い。おまけにスタイリッシュなデザインしてますよね。
アドバンスSPの操作感や遊び心地
薄くてフラットな形状ながらも、持ちやすいサイズ感。握り込んで持っても問題なく操作が可能です。カーブもないのでグリップ感などはありませんが、持ちにくさを感じる事はありません。このサイズ感だと、フラットな形状って意外と持ちやすいのかも。スマホを持ちにくいと感じないし。
ボタン類は非常に薄いですが、周囲の溝のおかげでむしろ押しやすい。ぽちぽちと押した感触の強いボタンです。十字キーは中央が凹んでいるので吸い付く感じがして心地よい。LRボタンはかなりクリック感が強いボタンです。
画面はSwitchやスマホなどと比べてしまうと、雲泥の差であることは間違いありません。最近ではバックライトが主流ですが、SPはあくまでフロントライト。くっきりとした明るさはありません。とはいえ画面の視認性はそこまで悪いわけではなく、室内など電灯のある所では問題なく遊べるレベル。強い日光が当たる場面では少し見にくいですが。
アクションゲームの操作もしにくい事はなく、今でも十分に遊びやすい印象です。画面も現代機に通用はしませんが、普通に遊ぶとなると全く問題はないと感じます。
ソフトがはみ出してしまいますが、ゲームボーイも問題なく遊べます。ただしコロコロカービィなどの特殊なソフトは、ソフトを挿す向きの影響で正常な動作をしません。
そのままでも、問題なくゲームボーイが楽しめる1台
ゲームボーイやアドバンスなど、ライトのついていない液晶のゲームを今遊ぶのは非常に厳しいのが現実。それらの液晶は劣化して当時よりさらに見にくくなっていることもザラです。それなのでIPS液晶によるカスタムが流行るわけだ。
それと比べると、フロントライトを搭載したSPは、最低限そのままでも遊ぶ事ができる本体です。充電式なので電池を買う必要もありません。カラーも通常色で６種類と豊富にあります。もちろんSPもIPS液晶やシェルの交換などのカスタム用品は豊富なので、気になれば後からカスタムすることも十分可能です。
今になると欠点も見受けられますが、無改造でも遊べないことが全然ないのがアドバンスSPの強み。ゲームボーイも遊べるので、レトロゲームを遊ぶ最初の1台としてとてもいい選択肢だと思います。
相場や入手難易度
執筆時点での相場は、通常カラーの並の本体で7000~10000円程度。ここから限定カラーや箱の有無、状態によって大きく変動します。通常のアドバンスよりほんの少し高いくらいの値段です。レトロゲームショップなどで買うと、もう少し高い場合があります。
