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iPhoneのエミュレーター、Deltaの使い方とファーストインプレッション

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App Storeの規約変更により、ついにiPhoneでエミュレーターアプリが解禁されたようだ。そんなiPhone待望のエミュレーターアプリの簡単な使い方と、少し遊んでみた感想をまとめる。


Delta Game Emulatorの使い方

「Delta」はFC(NES) , SFC(SNES) , 64 , GB(GBC) , GBA , DSといった任天堂系に対応したエミュレーターアプリ。マルチエミュレーターとしては対応ハード数に少し物足りなさを感じるものの、64までいけるんだなという驚きもある。

対応ハードは今後増えていく様子らしいので、いずれPSなどもできる時がくるかもしれない。

ダウンロードは以下のストアページリンクから。もしくはApple Storeで「Delta」と検索しても出てくる。

Delta - Game Emulator

Delta - Game Emulator

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apps.apple.com

 

事前準備

ROMは直接iPhoneにArirDrop経由で送るか、事前にGoogleDrive、iCloudなどのクラウドサービス上に保存しておく。Mac環境があるのであれば転送も早いArirDropがおすすめだ。

当然だがROMは必ず自前で用意すること。ダンパーを買えば簡単に吸い出すことができる。

ROMダンパーについて書いた記事はこちら

gravediggergaming.com

 

ROMのダウンロード



アプリを起動したら、以下の手順でROMをアプリ上で表示させる。

  1. 右上の「+」を選択
  2. 「File」を選択
  3. 右下の「ブラウズ」を選択
  4. ROMを保存場所を選択






AirDrop経由で送信したROMは「ダウンロード」内にあるので、ROMを選択して右上の「開く」をタップすればよい。

これでホーム画面にハードごとにソートされて表示されるようになる。スワイプをすればハードの表示を簡単に切り替えることができる。

 

ドライブからダウンロードする場合



クラウドドライブに保存されているファイルは直接開けないようなので、ドライブアプリ側から本体にダウンロードする必要がある。


Google Driveの場合は

  1. ドライブのアプリから対象のファイルを長押しして、ダウンロードを選択
  2. 「Delta」を選択


iCloudの場合は「ファイル」アプリから対象のROMをタップ



一部のソフトを除きサムネ画像も表示される。今回はGB,SFC,64で確認をとったのだが、64のゲームはサムネが全く表示されなかった。

後はDelta上でROMをタップすればゲームを遊ぶことができる。

セーブデータオプションなど




ROMファイルを長押しすると、ファイル周りのメニューが表示される。「Import Save File」を選択すればダンプしたセーブデータファイルも読み込むことが可能だ。もちろんDeltaで遊んだデーブデータの書き出しもできる。他にもファイルのリネームや、サムネ画像の差し替えも可能だ。

ゲームを切り替えた場合は、ゲームはリセットされてしまう仕様になっている。ゲーム内でセーブをするか、定期的にクイックセーブをすることをお勧めする。

アプリをバックグラウンドにした時と、スリープにした場合は自動でクイックセーブされる仕様なので安心だが、自動で行ったクイックセーブは随時上書きされていく仕様なので、手動でセーブをするに越したことはないだろう。




メニューボタンを押すとポーズモードになり、各種機能を使うことができる。クイックセーブに倍速切り替え、チートやボタンのホールドなど、ゲームを快適に遊ぶための機能はある程度は備わっている。

ゲームをリセットする場合は、メインメニューに戻った後に、現在遊んでいるゲームのROMをタップすればよい。

メインメニューからは設定に移動して色々と変更を加えることができるが、ボタンを押した時の反応や、コントローラーの不透明度など設定できる部分は現状あまり多くはない。

遊んでみよう



ぱっと触った感じでは、問題なくエミュレートされているように感じた。ゲームとiPhoneの機種によって左右されると思うが、64のゲームもスムーズにプレイできるものの一部正常に動かないタイトルもあった。ちなみに本記事のiPhoneは13miniです。

操作性は思ったより悪くないのだが、ゲームによってはあまりに無理がある。3Dスティックは細かい調整が難しく、LRを使用する操作はさすがに無理がある。十字キーでの操作も、少し慣れがいるように感じた。

Bluetoothの外部コントローラーに対応しているので、本格的に遊ぶのであればコントローラーの利用は必須だろう。




個人的にはRPGやゲームボーイ、アドバンスのソフトで遊ぶ際に真価を発揮すると感じた。スマホの利点として片手で操作ができるので、ヒマ潰しに片手間でゲームをプレイできるのは大きな利点だろう。がっつり遊ぶのであれば、実機やPCのエミュレータなどの環境で遊んだ方がよっぽどいい。

快適とは言い難いものの、必要最低限でシンプルなエミュレーターアプリとしてまとまっているなあと思う。手持ちのiPhoneで遊べるので、ここからレトロゲーム、エミュレーターの世界に飛び込んでみるにはちょうどいいのかもしれない。

メインで遊ぶことは無いだろうが、ちょっとしたパズルゲームなんかを入れておくと暇つぶしが捗りそうだなぁと思う。