GB DIGGER

ゲームボーイブログ

GBdigger

唯一無二のゲーム性、次世代ベーゴマバトルベイブレード / GAMEBOY REVIEW

この記事をシェアする




ベイブレードがすごいことになっている。友人らと最新のXシリーズで遊び、その進化に衝撃を受けてしまった。アニメのような軌道、スタジアムが揺れ動くほどの迫力にベイブレーダーだったあの頃を思い出す。そんなベイブレードとの出会いとなったゲームを振り返っていこう。


ベイブレードの原点となったアクションRPG




本作はゲームボーイでは定番の育成RPG。ベイブレードを直接操作するアクション要素の強い戦闘が魅力のゲームだ。レベリングによる成長だけでなく、パーツの付け替えで強化もできて、ホビーの要素もしっかりと再現されているのが嬉しい。

育成するキャラクターは「ビット」と呼ばれ、アルティメットドラグーンやビストールなどの実際に商品化されていたビットも多数登場している。

大多数はこのゲームだけのオリジナルビットであり、どれも2000年代らしいモンスターデザインが魅力的だ。このゲームだけで終わってしまうのはあまりにも勿体無く感じてしまうほどに、個人的にツボなデザインのビットが多い。


我々オタクの好きそうなビットもたくさん。今見てもマダムスノーは正義だと思う。


戦闘は実際のベイブレードと同じで、リングアウトか持久力で勝敗が決まる。シュート後は十字キーで操作できるので、ベイブレードを自由自在にスタジアムを駆け巡らせられるのがとにかく楽しいのだ。

これ以降に発売されたベイブレードのゲームは、実際のホビーと同じようにシュートしてからは操作をしないシミュレーション的な要素が強いものが多い。そのため自由自在にベイを操作できる本作の方が、子供ながらに楽しく感じていたことを覚えている。

ちなみにビットは野生で転がっているわけでなく、エンカウントしたブレーダーと賭けベイバトルで強奪して増やしていくシステムだ。一応オンライン上の他ブレーダーと交換という時代を先取った方法もある。




一部のベイには必殺技もあり、単純なダメージ技から操作妨害などさまざま。中には直接リングアウト行きの即死技もあってなかなか気が抜けない。

中でもクノイチの必殺技はこのゲームを遊んだブレーダーでは語り草な存在だと言える。対戦相手の画面が一面クノイチのイラストになる技なのだが、クノイチを使っている側はこのイラストを見ることができないという悲し仕様になっている。

ゲーム内でクノイチを使ってくる敵ブレーダーはわずか3人しかいないので、見る機会も限られるわけだ。今回はその一人を探してきたので、ごゆっくりごらんください。





今から遊ぶには?


移植などはされておらず中古で購入するしかない。ゲームショップでは500円〜1000円ほどだが、そもそもあまり見かけることがない。地味にレアで人気なようで、最近のオークションなどでは2000円ほどで取引されている。



ベイブレードであることを除いても唯一無二なゲーム性で、ここでしか味わえない楽しさと魅力が備わった本作。時限イベントやクリア後のハイレベルなエリアなど、やり込み要素もあって遊びごたえもあってオススメだ。思い出補正もあるが、今でも大好きなお気に入りのゲームの一つと言える。

余談にはなるが、ゲーム内ステータスのブレーダーランクを最高ランクのSランクにするには、Aランクの状態で別のAランクのデータ5人と対戦する必要があるので、馬鹿正直に6本集めようとしていたマヌケがここに一人いる。

片方はデータを消して周回すればいいので、実際は2本あれば十分なのだが…。(ポケモンで言う四天王を倒す手前まで進めればAランクになれる)