2023年10月21日はゲームボーイカラーが発売されて25年目の日。学校終わりに何時間も費やしたゲームたちを、これだけの月日が流れた今も遊んでいるというのはなんとも言えない気持ちになる。
そんな青春のゲームボーイカラーで私の最も好きなソフトは、間違いなく「次世代型ベーゴマバトル ベイブレード」だ。
最初期のベイブレードと共に生まれたゲームボーイカラー専用タイトル
レトロゲームをお店で漁った事のある人なら、100円程度で大量に並んだゲームボーイのベイブレードゲームを見たことがあるだろう。あれはベイブレードブーム真っ只中にブロッコリーから発売された「爆転シュートベイブレード」であり、このゲームとは全く内容の異なるゲーム。
玩具のベイブレードと同時期に世に出た、一番最初のベイブレードのゲーム。それこそが「次世代型ベーゴマバトル ベイブレード」なのだが、そのせいか周りでも知らない人の方が多い。


ゲームはベイブレードの育成がメインとなるRPGだが、戦闘にあたるベイバトルはベイブレードを自由自在に操作できるアクション色の強いゲーム。
主人公のタカオがベイブレードの世界大会優勝を目指すというストーリーは、この頃から変わらない。タカオとカイがライバル関係というのもここから。


ベイバトルは玩具のベイブレードと同じで、スタミナ切れかリングアウトをすると敗北。動きもスピーディーで、玩具のベイブレードと変わらない爽快感のあるバトルがとても楽しい。
属性による相性に、アタックとスタミナモード切り替えや、必殺技などの駆け引きが混ざりつつも高速で動くベイブレードを自在に動かして戦うバトルは、他のゲームではなかなか味わえないものがある。


必殺技はスタミナダメージやステータスアップ、操作妨害に一撃必殺など強力なものばかり。一部にはかっこいいカットインのアニメーションも。




登場するビット(ベイブレードに宿るキャラみたいなもの)は200種に満たない程度とポケモン並にいるのだが、それらのキャラデザがどれもなかなかに良いのはファンの中では語種。主に可愛い方面で。
玩具でも発売されたビットも一部いるが、ほとんどが本作でしか出ていないオリジナルのビット。この時期の他のゲームボーイの育成RPGと見比べてもキャラデザのクオリティはかなり高いと思うの。
これはわたしの性癖を拗らせた原因の始祖と思われる、当時好きだったビット。
そんなビットの入手方法は、基本的にブレーダーバトルで賭けバトルをしてぶんどるしかない。ひとのものをとってもどろぼうじゃないのだ。
しかしながら、流行って無いと言うことは情報も全然出回らないと言うこと。攻略本もなかったので、プレイヤーランクを最高ランクにする条件もわからないし、ビットの進化条件もほとんど知らず状態。
しかし10年ほど前に、突如有志によって攻略wikiが立ち上がったのを目の当たりにした時、他にもファンがいた喜びと知らない情報がありすぎた事のダブルパンチでちょっと泣きかけた。
初めて知った取り返しのつかない要素や、かなりのサブイベント。ポケモンで言えば、15年後にピッピの進化条件やハナダの洞窟の存在を初めて知るような感じ。
ちなみに最高ランクにするためには、クリア目前のデータ5つと通信対戦しないといけないことが発覚したので複数本買わなきゃ!と買い集めた。対戦したらデータを消してやりなおせばいい事に気づいたのは4本目を買った後だった。
ゲームシステム的にもわりと唯一無二感があり、そもそもベイブレードが好きだったこともあるのでゲームボーイでは1番思い入れのあるタイトル。思い出補正もあるとは思うが、久々に遊んでみるとやっぱり面白い。
ゲームボーイカラーの発売から25周年。今日はあの頃遊んだ思い出のソフトで遊んでみてはいかがだろうか。
おまけ


このゲームを遊んだ人のなかで絶対に話題なるのが、ビット クノイチの必殺技 。クノイチの妖艶なグラフィックを全画面に表示する操作妨害系なのだが、あくまで相手側に表示されるだけなので対戦で自分では見ることができない。そしてゲーム中でクノイチを使ってくるブレーダーは3人しかいない・・・。