ドラクエシリーズのスピンオフ作品は、ビルダーズやウォークなどヒット作の影響を強く受けた作品が多い印象。トルネコもしかり、モンスターズシリーズもしかり。
そんなドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランドは、この先続くドラゴンクエストモンスターズシリーズの記念すべき1作目で、ドラクエシリーズのモンスター達を育てて戦う育成RPG。ポケモンに続け!と開発されたんだと思う。
ざっくりストーリー
ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド
ジャンル:RPG
行方不明になった姉を探すために、タイジュの国の代表としてほしふりの大会で優勝を目指すテリーの物語。
冒険のこと
タイジュの国が本拠地となり、旅の扉を経由して様々なマップを旅していく。探索先となる旅の扉には様々な種類があり、扉によって登場モンスターの種類や強さ、マップの階層が違う。マップはランダム生成で、風来のシレンのようなローグライクゲームを知っているならそれをイメージするといい。
戦闘のこと
戦闘は最大3対3でのチーム戦で、モンスターはそれぞれにAIによって行動をする。プレイヤー側からは4種類の作戦を選択することができるものの、思った通りの行動をしてくれるかどうかはモンスター次第なのがこのゲームのミソ。
旅の扉での冒険中は、普通のRPGのように命令を下すこともできるが、基本はAI戦がメインになる。しっかりと狙ったとくぎを使ってくれると、ペットを愛でるように褒めたくなっちゃう。
育成関係のこと
一番最後に倒したモンスターは、戦闘後に仲間になることがある。そのままだとなかなか仲間になってくれないので、ほねつき肉などのエサ系アイテムを与えて仲間になる確率を上げるのが仲間集めの基本だ。狙ったモンスターを仲間にするには、倒す順番を考えないといけない。
モンスターは、レベル10以上になると配合ができるようになり、異性同士を合わせることで新たなモンスターが産まれる。親となる配合元の2匹は去ってしまうが、子である産まれたモンスターは、親のとくぎを引き継いだり、高い能力値で産まれてくる。
モンスターには成長の限界レベルが存在するので、限界に達するとそれ以上は強くならないため、配合は必須。旅先で仲間を増やし、配合を繰り返すことで強いモンスターをどんどん作っていこう。
このゲームの良いところ
ドラクエシリーズのモンスターが沢山登場し、過去作を彷彿させるネタなんかも豊富なのでファンなら必ず楽しめる。そうでなくても元々RPGであるドラクエがベースの作品なので、豊富なとくぎとモンスターによる戦闘の駆け引き、育成は安定して面白いと感じるはず。
シナリオ展開を追っていくよりは、自由なペースで冒険、育成を楽しめるのもポイント。また、その自由さは育成面にも強く出ており、計画的に配合をすることで好きなモンスターに好きな特技を覚えさせることも可能。
理想の技とステータスを持った、最強のスライムを作る!というのも不可能ではないのだ。
このゲームの良くないところ
旅の扉での冒険中は、特定のマップ以外ではセーブをすることができないので、ゲームボーイを持ち運んで息抜きで遊ぶ、なんて遊び方をする場合は気軽に中断しにくい。
旅のしおりというアイテムを購入できるようになれば、どこでもセーブができるようになるが、しばらく進めないと購入できないのがネックかな。
移植とか
ゲームボーイソフトの相場もワンコイン程度で、お店でもよく見かけるので手に入りやすい。移植も豊富に存在しており、中でもスマホとswitchで配信されているRETROはゲームボーイ版のほぼベタ移植なのでおすすめ。追加要素などを含んで2とセットになったプレステ版も存在する。
大幅に進化してボリュームの上がった3Dリメイク版もあるが、システム面がジョーカーズシリーズをベースになっているので、別のゲームと思った方がいいかもしれない。