ドラクエシリーズのスピンオフ作品は、ビルダーズやウォークなどヒット作の影響を強く受けた作品が多い印象があります。モンスターズシリーズもしかり。トルネコ・・・は違うか。
そんなドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランドは、ドラゴンクエストモンスターズシリーズの記念すべき1作目で、ドラクエシリーズのモンスター達を育てて戦う育成RPG。ポケモンに続け!と開発されたのじゃないかと思うのです。たぶん。
そして今年でモンスターズシリーズは25周年。初代を振り返ってみましょうよ。
ざっくりストーリー
ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド
ジャンル:RPG
行方不明になった姉を探すために、タイジュの国の代表としてほしふりの大会で優勝を目指すテリーの物語。
ランダム生成で、毎回違うマップを探索
タイジュの国が本拠地となり、旅の扉を経由して様々なマップを旅していく形式。1本道のRPGではなく、物語の進行によって行けるマップがどんどん増えていきます。
探索先となる旅の扉には様々な種類があり、扉によって登場モンスターの種類や強さ、マップの階層が違ってくる。マップはランダム生成なので、遊ぶたびに違うマップが楽しめます。風来のシレンのようなローグライクゲームと似たようなものですね。
モンスターに同行を委ねる、AI戦闘がモンスターズ!
戦闘は最大3対3でのチーム戦で、モンスターはそれぞれにAIによって自由に行動します。プレイヤー側からは4種類の作戦を選択することができるものの、思った通りの行動をしてくれるかどうかはモンスター次第なのがこのゲームのミソ。
旅の扉での冒険中は、普通のRPGのように命令を下すこともできますが、基本の対戦はAI戦がメインになります。ガンガンいこうぜを命令すると、攻撃系のとくぎをよく使ってくれたり、いのちをだいじを命令すると回復や身の守りに徹したり。しっかりと狙ったとくぎを使ってくれると、つい褒めたくなっちゃっいますね。
仲間にしたり、配合したりと楽しい育成
一番最後に倒したモンスターは、戦闘後に仲間になることがあります。ただしそのままだとなかなか仲間になってくれないので、ほねつき肉などのエサ系アイテムを与えて、仲間になる確率を上げるのが仲間集めの基本。
モンスターボール的なアイテムは無いので、狙ったモンスターを仲間にするには、倒す順番を考えないといけません。
モンスターは、レベル10以上になると配合ができるようになり、異性同士を合わせることで新たなモンスターが産まれてきます。親となる配合元の2匹は去ってしまいますが、子である産まれたモンスターは、親のとくぎを引き継いだり、産まれながら高い能力値を持っている。
モンスターには成長の限界レベルが存在しており、限界に達するとそれ以上は強くならないので配合は必須。旅先で仲間を増やし、配合を繰り返すことで強いモンスターをどんどん作っていこう。
このゲームの良いところ
ドラクエシリーズのモンスターが沢山登場し、過去作を彷彿させるネタも豊富なのでファンなら必ずニヤリとすること間違いなし。そうでなくても元々RPGであるドラクエがベースの作品なので、豊富なとくぎとモンスターによる戦闘の駆け引き、育成要素はは安定して面白いと感じるはず。
シナリオ展開を追っていくよりは、自由なペースで冒険、育成を楽しめるのもポイントです。また、その自由さは育成面にも強く出ており、計画的に配合をすることで、好きなモンスターに好きな特技を覚えさせることも可能。
理想の特技とステータスを持った、最強のスライムを作る!というのも不可能ではないのだ。
このゲームの良くないところ
旅の扉での冒険中は、特定のマップ以外ではセーブをすることができないので、ゲームボーイを持ち運んで息抜きで遊ぶ、なんて遊び方をする場合は中断しにくいのがネック。
旅のしおりというアイテムを購入できるようになれば、どこでもセーブができるようになりますが、しばらく進めないと購入できません。
また、自由度の高い育成も裏を返せば、どのモンスターでもステータス999の最大値で理想の特技構成に育成できてしまいます。今になってそこまで突き詰めて対戦をすることもないでしょうが。
今からテリーのワンダーランドで遊ぶには
ゲームボーイソフトの相場もワンコイン程度な上に、お店でもよく見かけるので入手難易度は低めで手が出しやすいタイトルです。移植も豊富に存在しており、中でもスマホとswitchで配信されているRETROはゲームボーイ版のほぼベタ移植なのでおすすめ。追加要素などを含んで2とセットになったプレステ版も存在しています。
大幅に進化してボリュームの上がった3Dリメイク版もありますが、システム面がジョーカーズシリーズをベースになっているので、完全に別のゲームです。こっちはこっちで楽しいのですけどね!