手のひらサイズのボディと高級感がたまらないゲームボーイミクロ。今だに心を奪われ続けているゲーマーも多いと思うが、わたしもその中の一人だ。その小さいボディに秘められた魅力を語りつつ、説明書代わりの簡単なガイドをまとめておく。
ゲームボーイミクロを見る
当時はすでにDSが発売されていたのもあり、ゲームボーイミクロには全く惹かれなかったのだが、今になって手に取るとこの本体から溢れ出る魅力に惚れ込んでしまう。すべすべとしたアルミニウム製の高級感のあるボディに、シンプルながらも曲線が取り入れられ、洗礼されたスタイリッシュなフォルム。片手で収まるほどのミニマルなボディは、大人になった今でこそ刺さるのだと思う。
その小ささゆえに遊びやすさが気になると思うので、1つづつ見ていこう。まずはアドバンスソフトと同程度しかない小さな液晶だ。バックライトを搭載しているおかげで比較的見やすく、クッキリとした描写でサイズの割にしっかりと文字を読むことができる。
とはいえ現代のスマホやIPS液晶と比べると見劣りしてしまうのは仕方のないことだ。角度を強く付けるとバックライトの発光で画面が白く飛んでしまうが、普通に遊ぶ分には全く問題なく感じる。
次にサイズ感による操作性。成人男性の手にはあまりに小さく、持ちやすさには多少の難がある。LRボタンを多用するアクションゲームだと押しにくく感じる時が多いので、操作性は快適とは言えない。反対にRPGなどの操作が激しくないゲームではそこまで気にならないと感じる。
個人的にはしっかり握り込んで持つよりは、軽く挟むように持つ方が操作しやすくて好きだ。
残念な点で言えば、ゲームボーイの名がついているものの、アドバンスのソフトしか対応していないこと。また、通信ケーブルなどの周辺機器はミクロ専用の物を用意する必要があることだ。あくまでアドバンスソフトを一人で遊ぶための本体と割り切るといいだろう。
快適なゲーム機ではないが、持ち運びのしやすさや、今でも通用するデザインとゲームボーイらしからぬ質感を考えれば、唯一無二の魅力を持ったゲーム機と言えるだろう。言葉で言い表すのは難しいが、手に取ると思わずニヤッとしてしまう。そこにゲームボーイミクロの魅力があるのだと思う。
ゲームボーイミクロを手に入れる
執筆時点でのゲームボーイミクロの中古相場は¥15000~¥25000前後と、ややお高めなゲーム機である。カラーや状態、付属品の有無で幅があり、市販されたものだとファミコンカラーが高めで取引されており、次いで人気のブラックも需要が高い印象を受ける。限定版であるFF4、MOTHER3、ポケモンセンターバージョンは、10万円近い価格で取引されており、迂闊に手が出せる代物ではない。
付属品の充電器やポーチも単体で¥1500~の高値で取引されている。充電器は¥500程度で互換品も売ってあるので、純正にこだわりがなければ本体のみで探してみると費用を抑えられるだろう。
限定版を含め、本体のシェルやプレートは、カスタム用のコピー品が海外の通販で出回ってるので、オークションなどで出品されているあまりにも美品な本体は少し注意したほうがいいだろう。
画面明るさの調整方法
ミクロ本体の右側にある調整用のボタンは、音量の調整ができるだけでなく画面の明るさも調整することができる仕様だ。単体で押せば音量を調整することができ、「Lボタン」を押した状態で押せば画面の明るさを調整できる。
明るさは5段階で調整が可能だ。ちなみに本記事内の画像のゲームボーイミクロは全て3段階目の明るさになっている。
フェイスプレートの交換方法
左側にある2つの穴を爪楊枝などの細い棒で押しながら持ち上げることで、フェイスプレートを取り外すことができる。装着する場合は右側の溝にプレートの爪を当ててから、プレートを少し湾曲させて左側の爪を押し込めば良い。
フェイスプレート単体で市販はされなかったので、公式品は各種本体付属のものと、非売品(ファミコン2コンVer、スパロボJVerなど)しか存在していない。
フリマサイトで見かけるものは、大抵が非公式のリペアパーツやコピー、カスタム品であり、AirExpresなどの海外通販でも流通している。
バッテリーの交換方法
20年近く前のゲーム機なので、バッテリーの劣化からは逃れられない。充電を始めてもすぐに充電ランプが切れてしまう場合は、バッテリーが劣化している可能性が高い。非公式品だが互換性のあるバッテリーが存在するので、そちらに交換することをオススメする。
交換には、小型のプラスドライバーが1本あれば事足りるが、細かい部分の作業がしにくい場合は、ピンセットも用意すると良いだろう。
手順は本体左側のネジを緩めて蓋を外して、バッテリーのプラグを本体から引き抜く。その後新しいバッテリーのプラグを差し込んで、蓋を元に戻せすだけだ。
プラグには向きがあるので、差し込む際は差し込み口の金具を見て上下の向きを確認すること。少し力を入れないと入り切らないので、向きを確認したら思い切って押し込んでみてほしい。グッとプラグがしっかり刺さるはずだ。
保護シートを貼る
ゲームボーイミクロや周辺機はどれもプレミア価格で取引されているが、保護シートは今でも安価で手に入れることができる。プレート全体を保護するフィルムも売られているので、お好みの物を使うといいだろう。
わたしは以前、全体を保護するフィルムを貼っていたが、指紋が目立って気になったので今は以下の公式保護フィルムを使用している。
持ち運び用のケースを探す
付属品のポーチはペラペラなので、本体を保護するには心ともない。別で用意するのであれば、マウスやポケットWi-Fi用のケースがちょうどよく収まってくれる。アイコスなどの電子タバコ用のケースもちょうど良いかもしれない。
わたしは以前紹介したマウス用のケースを今も愛用している。ジャストサイズな上に適度なクッション感があっておすすめだ。