ゲームボーイなどのレトロゲームを遊ぶ際に、避けては通れないのが電池切れ問題。バッテリーバックアップ機能のついたロムカセットは、内部の電池から電力を供給してセーブデータをバックアップしているので、電池切れになるとセーブをすることが出来なくなってしまいます。
電池の寿命は起動時間などにより前後しますが、5年程度だと言われているため、買ったソフトは大半が電池切れを起こしているはず。新たにゲームを始める前に、電池交換をしちゃいましょう!
電池交換の注意点
まだセーブデータが残っている(中の電池が生きている)状態で電池を交換すると、バックアップメモリへの給電が無くなり、セーブデータは消えます。今のデータを残したまま電池交換をするには、セーブデータの書き出しと書き込みができるレトロフリークなどの機械を利用すれば可能です。
バックアップメモリに給電し続けた状態で、電池を交換するという、とんでもない方法もあるにはあるそうですが・・・・。
電池交換に必要な道具
・ドライバー(DTC-20)
・はんだこて
・はんだ
・はんだ吸い取り線
・ピンセット
・交換用の電池
電池交換にはこれらの道具が必要となります。はんだこては、先が太い物を選ぶと熱が伝えやすく作業がやりやすくなります。ロムカセットのネジは特殊な形状をしているので、規格がDTC-20のドライバーが必要です。
電池の種類について
用意する電池は、基盤に書いてあるものを用意すれば大丈夫です。大体CR-1616だと思います。ですが実際は別の規格でも問題はないので、CR-2025も取り付けられます。CR-1616よりもCR-2025の方が容量が大きいので、単純にバッテリーが長持ち。なので電池はCR-2025を用意すれば大丈夫です。またはんだ付けをするので、タブ付きの物を選びましょう。
わたしはDicrossというメーカーのCR-2025電池を使用しています。手持ちのゲームボーイ、アドバンス共に40本ほどこちらの電池をつけていますが、特に問題もありません。電池も1つ1つ個包装になっているのも安心できます。
5個セットの物は、ゲームボーイ用の特殊ドライバーも付属しているので、お試しにおすすめです。10個セット以上にはアドバンス用のY字ドライバー付き。いつも20個入りを買って常備しているので、我が家は定期的にY字ドライバーが増えます。
交換手順①:古い電池を外す
作業中ははんだごてによる火傷に注意して作業してくださいね。
ロムカセットは裏のネジを外し、上下にスライドさせると外れます。電池はタブ部分が基板にはんだ付けで固定されているので、はんだ部分にこてを当ててはんだを溶かし、はんだが溶けたらタブ部分を外します。
はんだこてを離すとはんだが固まってしまうので、先に電池を上に持ち上げて外す必要があります。左側のタブを先に外した方が、右側のタブが外れやすいですよ。
電池が取れたら、はんだ吸い取り線を利用して古いはんだを取り除きます。はんだの上に吸い取り線を置き、上からこてを当ててはんだを吸わせていきます。基盤から離す際は、吸い取り線とこてを同時に離さないと、基盤に吸い取り線がはんだ付けされてしまうので注意。
おまけ:仕上げを綺麗にするなら・・・
はんだを付け外しすると、基盤に焦げのような茶色い汚れが付着していることがありますが、これははんだをコーティングしていたヤニが焼いて付いた汚れです。フラックス洗浄剤を使用することで落とすことが出来ます。
洗浄剤には色々な種類がありますが、個人的にはペンタイプの洗浄剤がおすすめ。量を調整しやすく保管もしやすいので、電池交換くらいならこれで十分です。軽くペン先を擦るだけで綺麗になりますよ。
液を拭き取る際は、メガネクロスなどの柔らかい布か、キムワイプなどで。
交換手順②:新しい電池の取り付け
電池をつける際はプラスマイナスを確認すること!タブが真っ直ぐになっている面を下にすればOKです。こて先をタブに当てて、こて先にはんだを流し込みはんだ付け。先に少量のはんだで位置決めをしてから、改めてはんだ付けをするとすこしやりやすくなります。
しっかりとはんだ付けができたら、基盤をカセットに戻して作業完了です。
セーブができるか確認
ロムカセットを元に戻したら、セーブができるか確認。ちゃんとセーブできていれば電池交換は成功です。お疲れ様でした。
新しい冒険の旅に出ましょう!