先日、オープンしたてのニンテンドーミュージアムに行ってきた。ミュージアムの名の通り、任天堂の歴史を見るだけでなく、巨大なコントローラーや花札作り体験なども楽しめ、ニンテンドーファンとしては見逃せないスポット。熱の冷めないうちに個人的な感想と見所を語っていこうと思う。
ニンテンドーミュージアムには様々な任天堂ゲームキャラのオブジェクトが外にも中にも数多く存在しており、入館するまでの間にも見どころが沢山だ。中には「隠れ任天堂」的にひっそりと展示されている物もあるので、それらを探しながらミュージアム内を歩き回るのも一つの醍醐味だろう。
とある場所でモーフボール状態のサムスを発見した時は、思わず友人と声をあげてしまった。でも周りに反応する人がいなかったので、メトロイドってニッチなのかなと心配になる。
サムスがダクトを転がってるぞ!と大はしゃぎ
中でもゲームボーイ関連のオブジェクトはかなりの数が存在するので、ゲームボーイファンには見逃せない。例えば、入場ゲートすぐのコインロッカーの扉はゲームボーイカセットのデザインになっている。
カセットのザラザラした質感だけでなく、中央の成形痕までを印刷で再現されており、ディテールの細かさに思わずニヤリとしてしまった。ちなみに「055」はスーパーマリオランド、「319」はワリオランドの特別仕様だ。
傘立てエリアには、ズラッと並ぶゲームボーイが!あまりにもかわいいがすぎる。ここには「じはんきほおばりカービィ」に加え、ゲームボーイ&ピカチュウのスペシャルなポケふたまである。何気に激アツなスポットなのでお見逃しなく。
カフェの「HATENA BURGER」ではハンバーガーが食べられる。ソースや具材を自由にカスタマイズしてオリジナルバーガーがつくれるのが魅力的なポイントだろう。今回はセットメニューの「WASABIビーフバーガーセット」を注文。ジューシーで肉肉しさを感じるパテがとても美味しくて満足感があった。
※WASABIビーフバーガーセットは¥1900、単品¥1350。(税込)
価格帯はバーガーキングの期間限定メニュー程度と少々お高めだが、ハンバーガーだけをまた食べに来たいと思えるクオリティだったので、お昼や帰る間際の休憩にぜひ味わってみてほしい。店内には大きなゼルダのステンドグラスもあるよ。
カフェの2階は花札エリアになっており、実際に花札で遊んだり、作る体験をすることができた。今回は「ちょっと、花札をつくろう」でオリジナルの花札作りを体験。基本的には渡されたキットを自分のペースで進める形式だが、疑問点などはスタッフの方がすぐに教えてくれるので安心だ。
花札スタンドにもなる専用ケースもついてきた。
実際の手法と同じ過程を進めていくことで、オリジナルの花札が出来上がる。基本的に色は指定されているのだが、好きな色で塗ってもよい。せっかくなのでと自由な配色で塗ってみたのだが、センスがなさすぎる出来栄えに、ひねくれたことをせずに忠実に塗ればよかったと少し後悔している。
体験の所要時間は1時間ほどで、キットは12の月から好きなものを選ぶことができた。誕生日月や、わたしのように任天堂の名が書かれた12月を選ぶ人も多かった印象。なお、花札体験はミュージアム側建物の1階受付で予約をする必要があるので、気になる方は最初に受付にいこう。
旅のお供のミクロと記念撮影。
ミュージアム側の入館を出迎えてくれるキノピオは頭を叩くと叫びます。
メインとなる2階の展示エリアには、歴代のアナログゲームから最新機種までがズラッと並んでいる。一緒に来た友人と、当時の思い出をあーだこーだ話しながら回るのが楽しかった。レトロゲーマーとなった今、こういう時に懐かしさによる感動を感じにくくなっている事に気づいた時は、少し悲しかったのだが・・・。
展示エリアでの最大の見どころは、任天堂ゲーム機の試作機が展示されていることだろう。製品版とは大きく異なる姿のゲームボーイアドバンスなどを実際に見ることができる、滅多にない貴重な機会だ。2階の展示エリアは写真撮影禁止なので、ぜひ実際に足を運んでその目で見てほしい。
個人的には、展示ケースに取り付けられていたスピーカーも注目ポイント。ゲームが映るモニターの正面に立つと、そのゲームの音だけがが聞こえ、隣のモニターに映っているゲームの音は全く聞こえない不思議なスピーカー。この感じは実際に体験しないと伝わりにくいので、訪れた際は要チェックだ。
展示エリアを下へ降りると体験エリアが広がる。ここでは入館時に受け取ったカード内のコインを使って遊ぶことができるのだが、コインは10枚と限りがあるので全てを体験することはできない。あと先考えずに巨大コントローラー(2コイン)で遊びまくっていたら、ザッパースコープ(4コイン)で遊ぶことができなくなってしまった。
巨大コントローラーは2人プレイ専用で、操作を分担して遊ぶ形式なので新鮮なゲーム体験ができる。ひとりなら簡単に倒せるクッパも、巨大なコントローラーかつ2人で分担操作になると、途端に強敵となるのが面白い。
wiiのみ1人1つのコントローラーを操作する
64のZボタンは、床に設置されているので足で押す形式。さすがにそのままは無理があったか・・・
アグニムと戦う友人ら。わざわざ虫取りアミが装備されているのがいい。
他にも、ウルトラマシンやウルトラハンドなど任天堂のおもちゃを体験したり自分の影で動かすゲーム&ウオッチも楽しむことができた。男二人で手をつないでラブテスターをしたらラブ度が112でした。なんで?
ショップには限定グッズを中心に、一部ニンテンドーストアでも買える物が並んでいた。ブラインドキーホルダーや、コントローラーのクッション、各種ゲーム機のTシャツなどここでしか買えないオフィシャル品が目白押し。
今回はゲームボーイのマグカップとステッカーを購入。Tシャツも気になったが、ロゴがどどんと中心に描かれたデザインで着こなせる自信がなかったので断念した。ステッカーは同じ柄が3枚ずつ入っているので、お土産やシェアするのにおすすめ。
ゲームボーイのカセットケースに入れて、友人へおすそ分けだ!
ショップ前には攻略本などが展示された魅惑の空間も。めちゃめちゃレアな本もある。
バンジョーとカズーイを発見して騒ぐわたしたち。ディディーコングレーシングも一緒に写した結果、とんでもない構図になった。
アミューズメントパークではなく、あくまで博物館なので、見て回る箇所はそこまで多くはない。正直なところそこまで期待していなかったのだが、終始楽しいモードのままで気づけば4時間ほど滞在していた。
ニンテンドーミュージアムは想像以上に楽しい場所だった。個人的には一人で来るよりは家族や友人などと来て、体験や思い出を共有することでより楽しめるなと感じた。再度訪れる際は、別の人と来てみるとまた違う楽しみや発見があるかもしれない。
ちなみに関西圏には、ニンテンドーエリアのあるUSJと、NINTENDO KYOTOやOSAKAもある。スケジュール次第になるが、同時に訪れることで素敵な関西ニンテンドー旅行が楽しめると思うので、検討してみてはいかがだろうか。